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メッセージ - 人をさらに傷つけてしまう”正論に酔った人の箴言”(ヨブ記5章)

人をさらに傷つけてしまう”正論に酔った人の箴言”(ヨブ記5章)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » ヨブ記
執筆 : 
pastor 2018-4-30 8:17

人をさらに傷つけてしまう”正論に酔った人の箴言”(ヨブ記5章)
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メッセージ音声

_____________ .
エリファズは、ヨブが罪を犯したという事を前提とし、その報いとして、こんなにも酷い災いが起きているのだ、という論法で、格言や不思議体験を披露したが、しかしあいにく前提がそもそも違っている。
洋服のボタンが、いかにゴージャスな金銀宝石で出来ていても、最初のボタンをかけ間違えて行くなら、みっともなさのゴージャスになってしまうのと同じように、どんなに正しい格言や深淵な不思議を披露しても、前提を誤っていれば、その全部が虚しくなってしまい、そしてエリファズの言葉が正しければ正しい程、ヨブを深く傷つけて行く。
ヨブが自分の生まれた日を呪う言葉を噴出させたが事に対し、エリファズは続けて言う。

5:1 試みに呼んでみよ、/だれかあなたに答える者があるか。どの聖者にあなたは頼もうとするのか。
5:2 確かに、憤りは愚かな者を殺し、/ねたみはあさはかな者を死なせる。

ここで彼は、どんなに憤りやねたみの心で呼んでも無駄だ、という一般論を言っているが、暗にヨブの3章の叫びは憤りやねたみが根底にあるのだ、そして、それは無駄だ、とほのめかしている。
思いやって余りあるヨブの状況に対し、それは酷く聞こえると思えるが、エリファズはさらに酷な言葉で突き刺す。

5:3 わたしは愚かな者の根を張るのを見た、/しかしわたしは、にわかにそのすみかをのろった。
5:4 その子らは安きを得ず(直訳:安全から遠くなり)、/町の門でしえたげられ(ダカー:打たれる、押しつぶされる)ても、これを救う者がない。

エリファズは、自分は愚かな者を呪ったら、その愚か者の子供達からは、安全が離れて行き、裁判が行われる町の門の所で打たれ誰も弁護しない、と言ったが、しかし「子供達の上に門が倒れてそれに押しつぶされてしまった」とも取れる言葉で、諭した。
暗にヨブを愚か者にしており、しかもヨブは、全ての子供達が、家が倒れてその下敷きとなり失ってしまったのである。
そんな彼に、この格言を用いるのは、甚だ酷ではなかろうか。
私達は、あなたにあんなに災いが起きたのは、罪を犯したからだ、愚か者だからだ、などと、”先走ったさばき”をしてはならない。
1コリント4:5 だから、主がこられるまでは、何事についても、先走りをしてさばいてはいけない。主は暗い中に隠れていることを明るみに出し、心の中で企てられていることを、あらわにされるであろう。その時には、神からそれぞれほまれを受けるであろう。

5:5 その収穫は飢えた人が食べ、/いばらの中からさえ、これを奪う。また、かわいた者はその財産をあえぎ求める。
5:6 苦しみは、ちりから起るものでなく、/悩みは土から生じるものでない。
5:7 人が生れて悩みを受けるのは、/火の子が上に飛ぶにひとしい。

エリファズは再び因果応報を言う。
悪いことをしたら、悪いことが起きる。
それはどんな宗教でも言っているし、聖書でも言う所であるが、しかし災いと見える事が起きる原因が、必ずしも、本人が悪いことをしたからだ、とは、限らない。
ヨブの場合はそうだったし、特に神がそれをするのは、子として特別に扱われるからであり、より優れた者へと鍛えるためだと書いてある。

ヘブル12:5 また子たちに対するように、あなたがたに語られたこの勧めの言葉を忘れている、/「わたしの子よ、/主の訓練を軽んじてはいけない。主に責められるとき、弱り果ててはならない。
12:6 主は愛する者を訓練し、/受けいれるすべての子を、/むち打たれるのである」。
12:7 あなたがたは訓練として耐え忍びなさい。神はあなたがたを、子として取り扱っておられるのである。いったい、父に訓練されない子があるだろうか。
12:8 だれでも受ける訓練が、あなたがたに与えられないとすれば、それこそ、あなたがたは私生子であって、ほんとうの子ではない。
12:9 その上、肉親の父はわたしたちを訓練するのに、なお彼をうやまうとすれば、なおさら、わたしたちは、たましいの父に服従して、真に生きるべきではないか。
12:10 肉親の父は、しばらくの間、自分の考えに従って訓練を与えるが、たましいの父は、わたしたちの益のため、そのきよさにあずからせるために、そうされるのである。
12:11 すべての訓練は、当座は、喜ばしいものとは思われず、むしろ悲しいものと思われる。しかし後になれば、それによって鍛えられる者に、平安な義の実を結ばせるようになる。

5:8 しかし、わたしであるならば、神に求め、/神に、わたしの事をまかせる。

エリファズはここでも、ヨブは神に求めていない事・神にまかせていない事を前提に物申しているが、ヨブは災いに遭った当初に最高の賛美で主をほめたたえ、
彼の妻から「神をのろって死になさい。」と言われても、「私たちは幸いを神から受けるのだから、わざわいをも受けなければならないではないか。」と答えたのだ。
とうの昔に、神に求め、神にまかせているのに、なお、この事が起きている彼に「わたしであるならば、神に求め、/神に、わたしの事をまかせる」と言うエリファズの言葉は、なんと空しく響くだろう。

続いてエリファズは、神はいかなるお方であるのかを語っている。

5:9 彼は大いなる事をされるかたで、測り知れない、/その不思議なみわざは数えがたい。
5:10 彼は地に雨を降らせ、野に水を送られる。
5:11 彼は低い者を高くあげ、/悲しむ者を引き上げて、安全にされる。
5:12 彼は悪賢い者の計りごとを敗られる。それで何事もその手になし遂げることはできない。
5:13 彼は賢い者を、彼ら自身の悪巧みによって捕え、/曲った者の計りごとをくつがえされる。
5:14 彼らは昼も、やみに会い、/真昼にも、夜のように手探りする。
5:15 彼は貧しい者を彼らの口のつるぎから救い、/また強い者の手から救われる。
5:16 それゆえ乏しい者に望みがあり、/不義はその口を閉じる。

たしかに主はそのようなお方だ。
しかし、あのように酷い、ボタンをかけ間違えた諭しを言ったエリファズの口から出たこの言葉は、どんなに虚しく響いただろう。

5:17 見よ、神に戒められる人はさいわいだ。それゆえ全能者の懲らしめを軽んじてはならない。
5:18 彼は傷つけ、また包み、/撃ち、またその手をもっていやされる。
5:19 彼はあなたを六つの悩みから救い、/七つのうちでも、災はあなたに触れることがない。
5:20 ききんの時には、あなたをあがなって、/死を免れさせ、/いくさの時には、つるぎの力を免れさせられる。
5:21 あなたは舌をもってむち打たれる時にも、/おおい隠され、/滅びが来る時でも、恐れることはない。
5:22 あなたは滅びと、ききんとを笑い、/地の獣をも恐れることはない。
5:23 あなたは野の石と契約を結び、/野の獣はあなたと和らぐからである。
5:24 あなたは自分の天幕の安全なことを知り、/自分の家畜のおりを見回っても、欠けた物がなく、
5:25 また、あなたの子孫の多くなり、/そのすえが地の草のようになるのを知るであろう。
5:26 あなたは高齢に達して墓に入る、/あたかも麦束をその季節になって/打ち場に運びあげるようになるであろう。

確かに主に懲らしめられる人は、このように幸いだ。間違ってはいない。
しかし、どんなに素晴らしい主のご性質をとなえても、本人の状況を無視し、かつ酷く本人の傷を抉る言葉を言った後では、その内容は全く響かない。
むしろ主を呪う者へと、その人を導いてしまう。

5:27 見よ、われわれの尋ねきわめた所はこのとおりだ。あなたはこれを聞いて、みずから知るがよい」。

エリファズはこの弁論のはじめに「わたしの見た所によれば」と言い、そして最後に「われわれの尋ねきわめた所」と言った。
結局エリファズは、主エホバに根拠を持たず、わたしの見解を述べたものだ。
その内容が、どんなに正しく、御言葉と一致していたとしても、神の霊なき人間の知恵は、人をゆっくり破滅させる以外に無い。
あたかも、医者が、手術するために肺を切開し、その手術法も、技術も、全く完璧であったにもかかわらず、あいにく病巣は肺にはなかった、というようなものだ。
ただ主の御霊だけが、人の真の病巣を照らし出し、御霊による神の御言葉だけがそれを取り除き、人を生かし、悪魔を切り刻むのである。
後に、このやり取りをじっと聞いていた若者エリフが言った通りである。

32:7 わたしは思った、『日を重ねた者が語るべきだ、/年を積んだ者が知恵を教えるべきだ』と。
32:8 しかし人のうちには霊があり、/全能者の息が人に悟りを与える。
32:9 老いた者、必ずしも知恵があるのではなく、/年とった者、必ずしも道理をわきまえるのではない。

主は後に、エリファズに対して言っている。

ヨブ42:7  主はこれらの言葉をヨブに語られて後、テマンびとエリパズに言われた、「わたしの怒りはあなたとあなたのふたりの友に向かって燃える。あなたがたが、わたしのしもべヨブのように正しい事をわたしについて述べなかったからである。

そう、神の霊によらず、人間の知恵に依った正論、自分に酔った格言は、人を傷つけ、いかに御言葉を引用したとしてもそれは「正しい事をわたしについて述べなかった」と言われてしまうのだ。

箴言26:9 愚かな者の口に箴言があるのは、酔った者が、とげのあるつえを手で振り上げるようだ。

だから私達は、特に、人を伝道をする時、気をつけるべきである。

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