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メッセージ - ペルガモ教会のメッセンジャーに対する書き送り(黙示録2:12-17)

ペルガモ教会のメッセンジャーに対する書き送り(黙示録2:12-17)

カテゴリ : 
礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(新約) » 黙示録(2回目)
執筆 : 
pastor 2016-4-13 12:00

ペルガモ教会のメッセンジャーに対する書き送り(黙示録2:12-17)
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メッセージ音声

七つの教会の内の第三番目、ペルガモ教会への書き送りは、次の構造となっている。

1,一次受信者の指定
『ペルガモにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。』(2:12)

2,語られるキリストの姿
『鋭いもろ刃のつるぎを持っているかたが、次のように言われる。』(2:12)

3,賞賛と激励
『わたしはあなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの座がある。あなたは、わたしの名を堅く持ちつづけ、わたしの忠実な証人アンテパスがサタンの住んでいるあなたがたの所で殺された時でさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった。』(2:13)

4,叱責と警告
『しかし、あなたに対して責むべきことが、少しばかりある。あなたがたの中には、現にバラムの教を奉じている者がある。バラムは、バラクに教え込み、イスラエルの子らの前に、つまずきになるものを置かせて、偶像にささげたものを食べさせ、また不品行をさせたのである。同じように、あなたがたの中には、ニコライ宗の教を奉じている者もいる。』(2:14-15)

5,勧めの宣言
『だから、悔い改めなさい。そうしないと、わたしはすぐにあなたのところに行き、わたしの口のつるぎをもって彼らと戦おう。』(2:16)

6,勝利者に約束されている報い
『勝利を得る者には、隠されているマナを与えよう。また、白い石を与えよう。この石の上には、これを受ける者のほかだれも知らない新しい名が書いてある。』(2:17)

7,二次受信者への命令
『耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。』(2:17)


ペルガモの王は、当時世界一の蔵書を誇ったアレクサンドリア図書館を上回る図書館を建てようと画策して、文献の収集に務めた所、エジプトからパピルス紙の輸出を禁じられてしまったため、代わりに、羊皮紙による写本の文献を収集するようになった。
以降、ペルガモは、「羊皮紙」の代名詞的な都市となる。(羊皮紙のイタリア語:pergamena、スペイン語:pergamino、ポルトガル語:pergaminho、英語:parchment)。

このペルガモ教会の使いに向けたメッセージの、重要なキーワードは、「剣」である。
『鋭いもろ刃のつるぎを持っているかたが、次のように言われる。』(12節)
『主が、悔い改めない人と、わたしの口のつるぎをもって彼らと戦う。』(16節)
これら2節で並行して言われている事は、主は剣をもって戦われる、という事の宣言である。

『わたしはあなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの座がある。あなたは、わたしの名を堅く持ちつづけ、わたしの忠実な証人アンテパスがサタンの住んでいるあなたがたの所で殺された時でさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった。』(黙示録2:13)
ペルガモは、学術・文化が発達し、かつ、偶像崇拝も盛んな都市であった。アクロポリス遺跡からは、ゼウス祭壇やアテナ神殿の遺跡も発掘されている。
このように、学術・文化・偶像崇拝も盛んな所は、サタンも働きやすいもので、主も、「そこにはサタンの座がある」と言われた。

そのような所で、イエスこそ唯一の救い主であると告白し続ける事は、困難であった。
実際、ペルガモ教会の牧者であったアンテパスは、金属製の牛の像の中で、焼き殺されたという。
そんな激しい状況の中でも、ペルガモ教会の聖徒たちは、信仰を捨てなかった。

『しかし、あなたに対して責むべきことが、少しばかりある。あなたがたの中には、現にバラムの教を奉じている者がある。バラムは、バラクに教え込み、イスラエルの子らの前に、つまずきになるものを置かせて、偶像にささげたものを食べさせ、また不品行をさせたのである。同じように、あなたがたの中には、ニコライ宗の教を奉じている者もいる。』(黙示録2:14-15)
非難されている点は、バラムの教えを奉じている(クラテオー:握りしめている)者が、このペルガモ教会の中にいる、という点だ。
あのような激しい迫害の中でも信仰を貫き通したというのに、なぜ非難されてしまうか。
それは、バラムの教え(即ちニコライ宗の教え)は、せっかくの素晴らしい信仰を台無しにしてしまうからであり、いかに素晴らしい信仰の行いと忍耐の実績ある者であっても、看過してはならないからだ。

「バラムは、バラクに教え込み、イスラエルの子らの前に、つまずきになるものを置かせて、偶像にささげたものを食べさせ、また不品行をさせた」
その事は、民数記22-25章に記されている。
イスラエルの民がエジプトを出て荒野を進んでいた時、イスラエルを恐れ敵意を燃やすモアブの王・バラクは、有名で有力な預言者・バラムに大金を積み、イスラエルを呪わせようとしたのだが、バラムは主から呪うのを禁じられて、どうしても呪えず、かえって祝福する事となり、バラクの意図とは真逆の事をする事となった。
『こうしてバラムは立ち上がって、自分のところへ帰っていった。バラクもまた立ち去った。』(民数記24:25)
しかしバラムは、バラクから金銀を受け取らずにそのまま去った、のではなかった。
主はここまではっきりイスラエルを愛しておられる事を、モアブに対し、またバラムに対し明らかに示されたというのに、バラムはなおもイスラエルを陥れようと画策する。

『イスラエルはシッテムにとどまっていたが、民はモアブの娘たちと、みだらな事をし始めた。その娘たちが神々に犠牲をささげる時に民を招くと、民は一緒にそれを食べ、娘たちの神々を拝んだ。・・・ その疫病で死んだ者は二万四千人であった。』(民数記25:1-2、9節)
この、モアブの娘達とみだらな事をさせ、イスラエルの心を、主から分裂させるようバラクに入れ知恵した者が、バラムである。

敵であるサタンは、城を直接攻撃では落とせないとなると、城内の人の心を惑わして、城主とその僕達とを仲違いさせる戦法を取ってくる。
すなわち、人を誘惑し、堕落させ、そうして主の怒りを引き起こさせ、神が人を滅ぼすよう仕向ける戦法である。
このように、誘惑によって人を堕落させ、滅びへと導くサタンの戦法は、アダムの時から、バラムの時代も、ペルガモ教会の時代でも、そして、現代でも続けられている。

バラムは、あんなにも鮮やかに主の御心が示されたのに、すなわち、主は徹底してイスラエルを祝福しようとしておられる事を知り、体験した、というのに、どうして尚もイスラエルを陥れようとしたのか。
それは、彼は「不義の報酬を愛した」からだ。(2ペテロ2:15)
主の御胸よりも、不義の報酬を愛するような心は、預言者としては「狂気の沙汰」(同16節)である。
彼は、主の御心よりも、金銀の報酬のほうを選び、そちらを握りしめてしまったのだ。

バラムは神に言い訳しただろうか。
「私は確かに、あなたの言いつけどおり、イスラエルは呪いませんでした。でも、イスラエルを堕落させてはならないとは、お言いつけにはなりませんでしたよね?」と。
しかし主には、そのような詭弁は、通用しない。
彼はそのすぐ後、ミデヤン人の間にいる所を、剣で殺された。(民数記31:6-9)
モーセが生きている間に殺されたのであるから、彼が神の民を売ってまで得た不正な報酬を楽めた期間は、一年も無かったようである。
これが、ひと度主の素晴らしさを味わっておきながら、なお不義の報酬を愛し、堕落してしまった者の末路である。(ヘブル10:26-29)

人は、外的な攻撃にはよく対抗し、心して戦ったり祈ったりするものだが、気持よくさせる誘惑に対しては、誘惑に会わせないよう祈ったり対抗して戦ったりする事には、疎いようである。
神の民の二万四千人が倒れてしまった原因が、バラムのたった一人の、不義の報酬を愛する心に拠った、という事に、私達はよく心するべきである。
アンテパスがあんなに酷い殺され方で殉教しても、ますます信仰を貫いた、あの立派なペルガモ教会を主が容赦なく叱責され、しかもその理由が、バラムの教えを奉ずる者がいる、という点であったのを、私達はよく心に留めるべきである。

『だから、悔い改めなさい。そうしないと、わたしはすぐにあなたのところに行き、わたしの口のつるぎをもって彼らと戦おう。耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。』(黙示録2:16-17)
ペルガモ教会のアンゲロス(メッセンジャー)に対してなされたこの勧めは、この手紙の二次受信者である「私達」に対しても、向けられている。
すなわち、不品行や偶像崇拝を勧めて来るような、あるいは御胸よりも不義の報酬のほうを愛するような「狂気の沙汰の預言者」の性質が、私達の中に見いだされるとするなら、速やかに悔い改めるべきなのだ。
そうでないと、主の口から出る剣によって、切り分けられてしまう。
主の口から出る御言葉の剣は、私達の心の内を露わにし、霊と魂の分かれ目をも刺し貫き、バラムの教えに奉じる者と清純な神の民との間を切りわけられる。

もし私達が群れの牧者であるとするなら、私達の群れの中の、ある人が、主ご自身の剣によって滅ぼされてしまうとするなら、どうして耐えられるだろうか。
あのバラムの時代、主の災いの剣を止めさせたのは、大祭司ピネハスの決して妥協しない果敢な行いであったし、ダビデの時代、主の災いの剣を止めさせたのは、ダビデの、自分の民を思いやる悔い改めの告白だった。
私達もピネハスのように、主のひどい災いが降る前に、その災いの元を断ち切るべきであり、群れの誰一人として滅びへと導かれないよう、牧者として守るべきなのだ。

『勝利を得る者には、隠されているマナを与えよう。また、白い石を与えよう。この石の上には、これを受ける者のほかだれも知らない新しい名が書いてある』。』(黙示録2:17)
勝利者には、二つの「隠された」報酬が、約束されている。
その一つは、隠れたマナである。マナは、エジプトから脱出した神の民が、40年、荒野で主から与えられた食物だった。
もう一つの報酬は、白い石が与えられる事だ。そこには、それを受ける者以外は誰も知らない、新しい名が記されているのだ。

私達も、主への真実を貫き通し、悔い改めによって勝利するなら、世の人、他の人にはとうて味わえない、主からの霊的・肉的な養いがあるのだ。
このような、他の誰も味わえない隠された喜びに預かる「勝利者」として歩む皆さんでありますように!
イエス様のお名前によって祝福します!

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