メッセージ - 痴漢と同じやり口(創世記34:1-20)

痴漢と同じやり口(創世記34:1-20)

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執筆 : 
pastor 2012-8-28 23:33

礼拝説教メッセージ音声:痴漢と同じやり口(創世記34:1-17):右クリックで保存

シェケムの土地を買い取って定住しようとしたヤコブは、父親として最も起きて欲しくない事態が起こった。
『レアがヤコブに産んだ娘デナはその地の女たちに会おうと出かけて行ったが、その地のつかさ、ヒビびとハモルの子シェケムが彼女を見て、引き入れ、これと寝てはずかしめた。』(創世記34:1-2)

パダン・アラムから帰って間もない時だから、ディナはちょうどティーン・エイジャーである。
男兄弟の多い中、可愛がられて育った彼女は、きっと女友だちも欲しかったのだろう、土地の娘達に会いに行こうとした所を、シェケムによって無理やり辱められてしまったのだ。
その出来事に、父ヤコブは言葉を失い、兄弟達は心を痛め、大きな憤りと怒りを沸き起こさせた。

未婚の娘が暴力的に貞操を奪われる事。
それは現代日本ではさほど珍しくもないかのように聞こえるかもしれない。
しかし、それは神の国を生きる者達の間では、恥ずべきこと、許されない事である。(7節)

ハモルやシェケムの言葉には「自分達が悪い事をした」というニュアンスは一切存在せず、むしろ、息子がした事は逆にめでたい事、お互いにとって徳ですよ、という説得へと持って行き、この事をチャンスに我々はこれから仲良く前に進みましょう的な色合いも感じる。
ヤコブ達の側としては、あってはならぬ事が起きた絶望感で一杯なのに、シェケム達の側はあまりに脳天気、「えっ、なに暗い顔しているの?」とでも言い出しそうな感じである。

彼らには貞操という概念は無く、性交渉は快楽を得るスポーツの一種のような感覚で行い、結婚は聖なる契約という畏れも無く、むしろ結婚が、人生をより有利に展開させるための手段と化している。
このように、神の国の価値感と、世の価値化とは、絶望的な隔たりがあり、決して相混じり得ないのだ。

彼らはディナを自分達の家に迎え入れるために説得しに来たが、その説得は、神の民を堕落へと導く誘惑である。
サタンが神の民を誘惑する手段は、エデンの時からこのかた、「目の欲」「肉の欲」「暮らし向きの自慢」と相場は決まっている。(創世記3:1-6、1ヨハネ2:16)

「あなたがたはわたしたちと婚姻し、あなたがたの娘をわたしたちに与え、わたしたちの娘をあなたがたにめとってください。」(9節)
世の女は神の国の女よりも、「女」のアピール方法に長け、男の落とし方などに抜け目が無いものである。(ルカ16:8)
彼らはまず、目の欲、肉の欲に訴えたわけである。
しかし、神の民の男が、世の女の美しさに心奪われる時、それは破滅への第一歩である事を、忘れてはならない。(創世記6:1-7)

『こうしてあなたがたとわたしたちとは一緒に住みましょう。地はあなたがたの前にあります。ここに住んで取引し、ここで財産を獲なさい」。』(10節)
我々と契約を結べば、土地も暮らしも保証されますよ、というのである。
ここでは「暮らし向きの自慢」を刺激している。

そしてシケムは、サタンがイエス様に「もしひれ伏して私を拝むなら、世の栄華を全て差し上げましょう」と言ったのと同じような誘惑を仕掛けてくる。
『シケムはまたデナの父と兄弟たちとに言った、「あなたがたの前に恵みを得させてください。あなたがたがわたしに言われるものは、なんでもさしあげましょう。たくさんの結納金と贈り物とをお求めになっても、あなたがたの言われるとおりさしあげます。ただこの娘はわたしの妻にください」。』(11節)

日本人は特に、この手の「まるめ込み」に弱く、妥協してしまいやすい。
なぜなら日本人は美徳として、相手の価値観を尊重し、空気を読み、和をもって尊し、とするからだ。

本来なら、娘を陵辱した相手と穏やかな話し合いなどできないものだが、過度に和を尊ぶ人、あるいは押され弱い人なら、たとい相手がどんなに邪悪な者であっても、フレンドリーな態度で来られた時、その勢いに飲まれ、なごやかな空気になっているのだからそれを乱してはならない、と、飲み込まれてしまいがちである。
住居も、富も保証され、しかも美人でセクシーな女性と結婚できる、という条件までついてきてしまったら、ディナには可哀想だけれど堪らえてもらって、、、という事になりかねない。

騙されてはならない。
神の民は、異邦人と交じり合ってはならないし、娘が汚された事を、そのまま相手の心に罪悪感も登らせないまま、放置してはならないのだ。

ヤコブはこの時、実に弱かった。
神に勝った者「イスラエル」らしくなかった。
娘の事で気落ちしていたのかもしれないが、真理に立ち、家長として霊的権威を持ってさばく事はせず、全部、息子たちに任せっきりだった。

しかも息子たちは、ヤコブの目の前で、イスラエルがカナン人と血が交じり合う事を許すような契約に、条件付きではあるが、同意するかのように交渉を進めている。
もっとも、息子たちには企みがあって、騙すために表向き同意したのだが、ヤコブはそんな裏がある事は知らなかったはずである。
御心に反した契約が進んでいくのを、黙認していたのである。
その結果、さらにややこしい事になってしまった。

ヤコブは一体いつ、敵に足がかりを渡してしまい、手も足も出なくなってしまったのか。
それは、ほんのささいな事だが、自分達が長く住むために、異邦人シェケムの土地を買ってしまった事に、発端がある。

確かにアブラハムも、土地を買った。
しかしそれは、異邦人の中に混じって生活する為ではなく、死ぬ準備のためであった。
私達も、肉的ないのちを生かす事をメインに据えるなら、この時のヤコブのように、ロトのように、いざという時に苦しい思いをする。
「武士道とは死ぬ事と見つけたり」と同様、キリスト者はいかに自分に対して死ぬか、すなわち、十字架を、いつも意識すべきである。

サタンが侵入して来るやり口は、痴漢と同じである。
いやらしい手を伸ばして、あなたの領域に侵入しようと、探りを入れて来る。
その最初のコンタクトの時、決して無抵抗であってはならない。

サタンの、いやらしい手にさわられて、「ああ嫌だな、気持ちわるい、早くどけてくれないかな」と、いくら心に念じても、無駄である。
むしろ、その時無抵抗であった事にサタンは足がかりを得、前例を得た事に調子に乗って、どんどんいやらしい手を伸ばし、あなたの聖なる領域をさらに侵略して来る。
しかし、たといサタンに足場を渡してしまったとしても、主は、脱出の道も用意して下さる。
次回、それを見てみたい。

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